概要:IBM i には標準でパフォーマンスデータの収集機能が実装されています。収集データは*MGTCOLオブジェクトとして保管されています。*MTGCOLをSAVFに保管して、ご提供をお願いいたします。
STEP1:パフォーマンスデータの収集設定を確認
5250telnetで CFGPFRCOL コマンドを入力し、F4プロンプトを開く
設定値を確認ください。以下の値はOSデフォルトです。
- 省略時の間隔:15.00(30もしくは60の場合は15.00に変更ください)
- 収集ライブラリー:QPFRDATA(異なる場合はライブラリー名をメモください。変更は不要)
- 省略時収集プロファイル:*STANDARDP(異なる場合は*STANDARDPに変更ください)
- サイクル・タイム:000000(異なる場合は000000に変更ください)
- サイクル間隔:24(異なる場合は24に変更ください)
※その他の設定値については任意の値で大丈夫です。
1-5の設定のいずれも変更しなかった場合は、STEP3(*MGTCOLのSAVF保管)に進んでください。
いずれかの設定を変更した場合は、STEP2に進んでください。
CFGPFRCOLの画面例
STEP2:パフォーマンスデータを収集
STEP1で設定を変更した場合、以下の2つのコマンドを実行し、パフォーマンスデータの収集を開始(再始動)してください。
コマンド1つ目: ENDPFRCOL パフォーマンスデータ収集の停止
1分ほど待つ
コマンド2つ目: STRPFRCOL パフォーマンスデータ収集の開始
STEP3:パフォーマンスデータをSAVF保管
STEP2でパフォーマンスデータを新たに収集した場合、分析対象の日(収集した日)の翌日にSAVF保管を実施ください。
以下のコマンドを入力し、*MGTCOLオブジェクトを確認ください。
WRKOBJ OBJ(QPFRDATA/*ALL) OBJTYPE(*MGTCOL)
※ライブラリー名はSTEP1で確認したライブラリーをしてください。デフォルトはQPFRDATAです。
オプションの8番で*MGTCOLのオブジェクト記述を表示し、作成日が分析対象の日付であることを確認ください。
直近の日付の*MGTCOLが存在しない場合、パフォーマンスデータ収集が停止していると思われます。
STEP2の手順でパフォーマンスデータ収集を開始して、分析対象日以降に当ステップを実施ください。
分析対象の*MGTCOLをSAVFに保管してご提供ください。(1つのSAVFに複数の*MGTCOLをまとめていただいて構いません)
コマンド例:SAVF作成
CRTSAVF FILE(XXXLIB/PFRDATA) ライブラリー/SAVF名は任意です
コマンド例:*MGTCOLをSAVFに保管
SAVOBJ OBJ(*ALL) LIB(QPFRDATA) DEV(*SAVF) OBJTYPE(*MGTCOL) SAVF(XXXLIB/PFRDATA)
(参考)SAVFをPCに転送
IBM i上のSAVFは任意の方法で手元のPCに転送ください。
ここでは、Windows PCでFTPによる転送例を記載します。
Windowsでコマンドプロンプトを開きFTPを開始し、IBM i のユーザープロファイルでログインします。
> ftp [IBM iのホスト名 or IPアドレス ]
STEP3で作成したSAVFをXXXLIB/PFRDATAとした場合、以下のコマンドでPCにSAVFを転送できます。
> bin
> cd XXXLIB
> get PFRDATA.SAVF
関連情報
5250telnetではなく、WebブラウザーベースのNavigator for iでSTEP1の設定することもできます。詳細は以下リンク先をご参照ください。(V7.2以上)
【参考リンク】icafe記事
【できるIBM i 7.4解剖】第4回 「IBM i 7.4 サイジングTipsと最新のパフォーマンス分析ツールご紹介」
「IBM i パフォーマンス分析の実行手順 Performance Data Investigator」の部分をご参照ください。
参考資料
・IBMiパフォーマンス管理機能とチューニング2017_0718
・パフォーマンスデータ収集
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